設備紹介

熱間研磨ロール

フィルム製造やコーティング・ラミネート加工で比類のない精密熱加工を実現

熱間研磨中のカレンダーロール一般に、カレンダー加工成形は高温状態で行われています。室温で研磨加工(冷間研磨)されたロールをこのような高温に加熱すると、ロール円筒度の異常変形(サーマルクラウン)、ロールの真円度・同軸度の誤差(ロールの回転振れ)などの熱歪みが発生し、カレンダーフィルムのプロファイル方向、および流れ方向の厚さ誤差の要因になります。 熱間研磨加工では、これらの誤差をなくすために成形加工時と同じ温度にロールを加熱し、ロールに発生した熱変形を研削によって取り除き、高精度・高品質のカレンダーフィルムの生産が可能になります。

用途
  • ・ラミネートロール、コーティングロール
  • ・カレンダーロール、エンボスロール、印刷機械用ロール
  • ・精密熱加工用ロール(包装材料、建材、壁紙、液晶、記録媒体、リチウムイオン電池、プリント基板、電気・電子材料など)

熱間研磨加工で得られる利点

サーマルクラウンの除去
  • ・フィルムプロファイル厚み精度の向上
  • ・カレンダーロール作業有郊面長の拡大
ロール回転振れ精度の向上
  • ・フィルムの流れ方向の厚み精度の向上

熱間研磨による経済効果

フィルムの精度向上にともなう原材料の損失低減
  • ・熱間研磨されたロールを採用したカレンダーではフィルムのプロファイル方向、および流れ方向の厚み精度が向上し、年間約数百tonの原材料が節約できます。
二次加工の不良率の低下
  • ・さらに、ラミネート加工・エンボス加工など、2次加工工程でフィルムの原反の厚さ誤差のために生ずる不良率を相乗的に低減することが出来ます。